私は生きている・・・ 思い出は生きていく
参列者全員の「千の風になって」の大合唱の後に、
娘と僕の挨拶が終わり、いよいよ最後のお別れの時間が
きてしまいました・・・
参列者全員が最後に、1人ずつ妻とお別れをして・・・
斎場から渡り廊下を通り、火葬場へ・・・
僕の記憶には全くないのですが、
後から友人に聞いた話しによると・・・
妻の棺桶と一緒に僕も火葬炉に入ろうとして、
慌てて止められたそうです・・・
どれほどの時間が経ったのかは覚えていません・・・
火葬炉から出てきた時の光景に・・・
娘は膝から崩れ落ち・・・
大声で泣き出しました・・・
僕は娘の肩を抱き抱え、妻の元へ歩み寄りました・・・
そして・・・
お骨上げです・・・
最初に歯を納め、その後下半身から順に上半身へと・・・
そして最後に・・・
喉仏を納めます・・・
ソプラノ歌手という職業柄、妻が一番大事にしていた部分です・・・
僕は、あらかじめ用意していたアッシュペンダントを取り出し、
一つを娘に渡しました・・・
おそらく妻が喜ぶであろう音符♪の形をしています・・・
いつどんな時でも、妻を思い出せるように・・・
今でも肌身離さず、どこに行くにも妻と一緒です・・・
最後に・・・
妻が亡くなる前日に、書き残したフレーズを紹介します・・・
「記憶はみんなの頭の中に残るもの・・・
思い出はみんなの頭の中で生きていく・・・」
2014年 5月12日 享年54歳・・・
最愛の妻との別れでした・・・
そして・・・
この日が僕にとって・・・
「終わりの始まり」
になりました・・・