私は生きている・・・( 助けて・・・ )

2014年1月に担当医から、後5ヶ月・・・と余命を告げられ、

おそらく最後になるであろうハワイに、

4月24日から5月7日までの、2週間の休暇を取り、

ホテルの部屋には酸素ボンベを用意しての旅行でした・・・

 

妻は、「今回が最後」と覚悟を決めていたようでした・・・

 

いつものような、スキューバダイビングや、買い物、

親しい友人達との楽しいディナーも控え、

1日1日を大事に、大好きなハワイの景色の一つ一つを、

心の中に刻み込んでいるようでした・・・

 

1週間が過ぎた頃には、普通に歩くことが困難になってきました・・・

 

残り3~4日は、最上階のプールサイドから1日中、

ワイキキビーチをただ眺めて微笑んでいました・・・

 

そして帰国する前日の夜・・・

 

ディナーを終えて部屋に戻った妻から

 

「今まで、ありがとう・・・幸せだった・・・」と・・・

 

その時の妻は、とびっきりの笑顔でした・・・

 

僕は妻を抱き寄せ、声を出して泣きました・・・

 

5月7日に帰国した時の空港では、歩くことが出来ず、

車椅子を借りて、一般客とは別の通路で空港を出ました・・・

 

その時の妻は、すでに笑顔は消え、とても辛そうでした・・・

 

ハワイから帰国すると、毎回必ず直行する場所があります。

旅行中に愛犬のチワワのアロハを預けてある、

空港近くのペットホテルです。

 

ペットホテルの駐車場に入ると、アロハの鳴き声が聞こえてきます。

車のエンジンの音なのか、僕たちの匂いなのかは分かりませんが、

必ず迎えに来た事に気付くそうです。

 

今回もホテルのスタッフさんに抱かれて、お迎えを待っていました。

いつも待ちきれず、スタッフさんの腕から僕のところまで

ジャンプしてきて、顔中をペロペロ舐めてきます。

 

僕が妻の肩を抱き寄せると、今度は妻の顔をペロペロ・・・

 

帰宅途中の車内では、安心しきった顔をして、

運転席と助手席の間の、コンソールボックスの上で

寝てしまいます・・・が、

今回はいつもと違って、妻の膝の上で前を向き、

じっとしていました・・・

 

妻の異変を感じ取ったようでした・・・

 

空港から自宅までは約3時間の道のりなので、

いつもだったら旅行中の楽しかった話しで、

盛り上がるのですが、よほど体調が悪かったようで、

1時間程走った所で急に、

「息苦しい・・・」

と訴えてきました。

 

僕は片手で妻の手を握りしめ、アクセルを踏み込みました。

 

なんとか自宅まで戻り、急いで家に設置してある

酸素吸入器で、少しずつ落ち着きを取り戻せました。

 

そして帰国して2日後の5月9日、

 

突然妻が、

「苦しい・・・助けて・・・」、と・・・

 

急いで救急車を呼び、

いつもの病院に救急搬送されました・・・

 

 

 

涙でキーボードが見えなくなってしまいました。

 

今日は、この先を最後まで書く自信が無いので、

後日にします。

 

もし、このBlogを読まれた闘病中の方で、ご気分を害された方が

いらっしゃったとしたら、どうかお許しください。